今日はMBA受験をこれから検討をする方のために、MBA受験の基本的な流れを書こうと思います。MBA受験とは、MBAプログラムを展開している大学院やそれに付随する教育機関(グランゼコールetc)を受験することを指し、日本国内の大学受験とは少し流れが異なります。
基本的な受験プロセスはこのような感じです。
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1 出願準備
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2 アプライ(出願)
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3 書類選考
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4 インタビュー(面接)
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5 オファー(合格)
こうやって書くと、大したことなさそうに見えますよね。
上記5ステップの中で、最も大変なのは出願準備です。
全行程の80%くらいは出願準備が占めているといっても過言ではありません。
では、出願準備とは何をするのでしょうか。
出願に必要な以下の6点を揃える作業のことを言います。
出願に必要なもの
- TOEFL / IELTS(英語力を証明するためのテスト)のスコア
- GMAT / GRE(学力?論理力?を証明するための数学と国語のテスト)のスコア
- エッセイ
- レジュメ
- 推薦状
- GPAなどの大学時の成績証明
これら全ての項目について、学校側が求める水準のものを揃え、提出する必要があります。中でも多くの受験生を苦しめるのは、この3つです。
- TOEFL / IELTSのスコア
- GMAT / GREのスコア
- エッセイ
1.TOEFL / IELTSのスコア(留学生限定)
TOEFLやIELTSは、国際的な英語の試験です。英語力を証明するために、学校が求める水準のスコアを出願までに獲得し提出する必要があります。一般的には、TOEFL100点、IELTS7.0が一般的なトップスクールを目指す際の基準点ですが、1st TierのスクールはTOEFL105~110点、IELTS7.5が求められます。これらのテストは毎月、全国各地で開催されていますので、自身のスケジュールに合わせて受験していきます。(私はIELTSを5回受験しました)
日本でメジャーな英語検定であるTOIECや英検とのスコア対応表はこちらをご覧ください。
(引用元:http://ieltsnavi.com/score_conversion.html)
IELTS | TOEFL | TOIEC | 英検 |
9 | 118~120 | - | - |
8.5 | 115~117 | - | - |
8 | 110~114 | - | - |
7.5 | 102~109 | 970~990 | - |
7 | 94~101 | 870~970 | 1級 |
6.5 | 79~93 | 820~870 | - |
2.GMAT/GREのスコア
多くの受験生が口を揃えて二度と受けたくないというのがこのGMATです。一言で表すと「英語で受ける数学と国語の試験」です。ネイティブ達も受験します。これは先ほどのIELTSやGMATとは違い明確な基準点が公表されていませんが、合格者のスコアレンジや平均スコアが学校のウェブサイトにて公表されています。一般的にはヨーロッパのトップスクールで650点前後、アメリカのトップスクールで700点オーバーが必要と言われています。(平均的な純ジャパ受験生はかなり苦しむと思います)
さらに受験生を苦しめるのが、受験回数の制限です。1年間に5回まで、一生のうちに8回しかGMATを受験することができません。
3.エッセイ
ほぼ全ての学校が出願にエッセイの提出を課してきます。テーマやボリュームは学校によってまちまちです。(ヨーロッパのほうが分量が多い傾向にあります)
頻出テーマは、
- long term goal / short term goal
- leadership experience
- faced challenge
- describe yourself
- how to contribute to our class
といった感じでしょうか。
学校によっては、ビデオエッセイやプレゼンテーション資料の作成を求める場合もあります。
ざーっとここまで、出願準備のメインタスクとなる「TOEFL / IELTSのスコア」、「GMAT / GREのスコア」、「エッセイ」について記述してきましたが、これらについて、ターゲットスクールの出願のタイミングまでに準備を行う必要があります。
僕自身はスコアメイクに想定以上の時間を要したため、出願直前は、テスト勉強、エッセイ、インタビュー対策が重なり、とてもつらい想いをしましたので、これから受験をされる方には、まずはスコアメイクに全力で取り掛かることをオススメいたします。
スコアメイクのTIPSについては、また今度詳しく書こうと思います。